診療科・部門

看護部

概要

看護部には総勢約410名が在籍しており、様々な部門で勤務しています。

病院の基本理念「市民のために共に歩む病院」に基づき、看護部では「患者さんの意思を尊重し専門性を発揮した温かな看護を実践します」を理念に掲げ、患者さんやご家族一人一人を大切にし、寄り添う看護を行うことを目指しています。

地域包括ケアシステムが構築される中、急性期病院としての役割を果たせるように、また、地域の皆さまが安心して暮らし続けられるように、院内や地域と連携・協働し、質の高い看護サービスの提供を大切にしています。

看護部の教育体制は、看護職が専門職業人として成長できるようクリニカルラダーに対応した教育プログラムを取り入れ、キャリアアップのための支援を行っています。また各部門の看護職がチーム医療の中で力を発揮できるよう取り組み、いきいきと働くことができるように職場環境の改善に努めています。

特色

看護部理念
患者さんの意思を尊重し専門性を発揮した温かな看護を実践します


看護部の基本方針
1.患者さんに寄り添い、満足していただける看護を提供します
2.安全・安心な看護を提供します
3.多職種と連携しチーム医療を推進します
4.地域と連携した看護を推進します
5.専門職として自己研讃します

体制

看護部の組織
看護部長のほか、副看護部長、また、各部署に師長、主任を配置しています。チーム医療を実践するために、各自の役割を明確にし、力を発揮しています。


看護体制
8病棟(NICUを含む)、ICU、手術室、救命救急センター・放射線科・内視鏡室、人工透析室、外来化学療法・点滴室、各科外来、入退院支援センターに看護職員を配置しています。看護職員配置は7対1、夜勤は3交代と変則2交代で、一部夜勤専従を取り入れています。


看護提供方式
「継続受け持ち看護方式」です。患者さんに満足度・質の高い看護を提供することを目的に、入院から退院まで継続して受け持ち、責任を持ってケアする方式です。


チーム医療
感染制御チーム、褥瘡対策チーム、栄養サポートチーム、認知症ケアチームなど多職種でのチーム医療を推進しています。

実績

・看護学校実習受け入れ 
・看護学校講師 
・高校生1日ナース    
・中学生 職業体験    
・小・中学校 職業講話  
・院内研修 認定看護師による公開講座
・公開講座認定看護師による公開講座
・院外講演
・院内外研究発表
・サッカー試合、トライアスロン、夏祭りなどの救護派遣 

その他

看護部の活動

ICT、緩和、褥瘡、NST、退院支援、認知症等のリンクナースを各部署に配置し、部署内での教育・啓発・改善活動を実施しています。また、認定看護師を中心とした院内外での研修会の開催、院内委員会への参加による多職種との協働推進、看護外来設置によるがん相談や療養指導、入退院支援センター看護師による入退院支援や療養支援を行っています。

病棟、外来、部門における取り組み

・クリティカルパスをもとに医師・看護師をはじめ多職種と連携しチーム医療を行っています。
・退院前・退院後訪問など、入退院支援に向けて取り組んでいます。
・外来は、A・B・Cの3つのブロックに分け、患者さんが地域で暮らし続けられるために、院内や地域と連携したケアを行っています。

看護師の活躍

認定看護師

認定看護師とは、「ある特定の分野において熟練した看護技術と知識を有すること」を日本看護協会が認めた看護師です。看護の現場において、実践、指導、相談の3つの役割を遂行しながら看護の質を向上させ、多種職との連携を取り、医療の質の向上を目指していきます。
当院で活躍中の認定看護師は、感染管理、救急看護、集中ケア、脳卒中リハビリテーション看護、がん性疼痛看護、認知症看護、皮膚・排泄ケア、摂食・嚥下障害の8分野12名です。
全国学会や地方会等に参加し、日々研鑽を重ねて、より良い質の高い看護を提供するモデルとして活動しています。 医療職に対する研修会、市民公開講座をはじめとした研修会の開催、院内における多種職チームの要としての活動など、チーム医療を牽引する役割も果たしています。 また、在宅医療に関わる訪問看護師との連携、同行訪問など、地域に向けた活動にも協力しています。 看護師として5年以上の経験を持ち、認定看護師の資格を希望された方には、病院からサポートもあり、恵まれた環境で資格取得に集中して受講することができます。


院内認定看護師

【認知症ケア】

2025年問題が目前に迫ってきている中、高齢の患者さん、認知症を有する患者さんが増えてきていると実感しています。
入院による環境の変化により認知症症状が強くみられる場合がありますが、自分の思いをうまく言葉で表現できないだけで、その行動には理由があると考えます。その背景をとらえ、患者さんが何に困っているか、解消するためにどう対応していけばよいか、認知症認定看護師の助言も得ながら、根拠に基づく看護を実践しています。
みんなが笑顔で過ごせるよう、認知症ケアの質の向上に努めていきたいと考えています。

【入退院支援】

超高齢化社会となり病気を抱えながら生活する患者さんが増加しています。入院前から入退院支援センターでお話を伺い、入院後は病棟看護師が患者さんやご家族が希望する生活の場に戻れるように支援しています。医師、看護師、薬剤師などの多職種を交えて、退院後の生活を見据え、患者さんやご家族の気持ちに寄り添い、その人らしい生活を送れるように最善策を検討しています。また、退院後はケアマネジャー・訪問看護師へつないで、地域に戻ってからも安心した生活ができるように病院全体で関わっています。


療養看護師(看看連携)

入退院支援センターの療養支援部門には、現在6名の療養支援看護師が所属しています。
療養支援看護師は、「患者さんが望む療養生活が実現できる。」「患者さんとその家族が安心・安定した在宅療養生活に移行し、維持できる」をモットーに、院内・院外の多職種と連携し、在宅療養支援を行っています。
【療養支援看護師の活動】
1. 入退院支援・療養支援 院内の関係部署と協働し、受容支援・自立支援・サービスなどの調整を行っています。
患者さんの意向を大切に、患者さん・ご家族が安心した生活が送れるように支援しています。
2. 院内の連携 各部署の看護師、医師、薬剤師、管理栄養士、リハビリ、MSWなど多職種と連携しています。
予定入院患者は、外来や入院センターと連携し、退院後の生活を見据えた支援を入院前から行っています。
緊急入院患者は、退院支援が必要になることが多く、病棟、MSWなど共に早期から退院支援の必要性を考え、タイミングを見て支援しています。各認定看護師と連携し、専門的な支援を行っています。
3. 院外(地域)との連携
主に看看連携を行っています。訪問看護からの看護のフィードバックを受け、在宅療養支援の充実に取り組んでいます。必要に応じて、ケアマネジャーや地域包括支援センターなど、地域の支援者とも連携しています。今後は、患者さんが暮らしている地域を知るため、地域での活動に参加していきたいと考えています。
4. カンファレンスの参加
退院支援カンファレンスや退院前カンファレンスなどで、在宅を見据えた話し合いができるように心がけています。
5. 退院前訪問、退院後訪問の実施
必要に応じて病棟看護師やMSW、リハビリと協働し退院前訪問、退院後訪問を行っています。訪問看護やケアマネジャーなど地域の支援者へつなげていくために同行訪問を行っています。


看護補助者

IVナース制度

患者さんに安全な静脈注射を行うために、静脈注射に関する知識・技術・法的責任・薬剤の取り扱い・感染対策などについての研修を受けたあと、技術テストで認定を行う「IVナース院内認定制度」を2023年度から設置しました。この制度では、「点滴静脈注射教育プログラム」に基づいた研修を行い、専門職として自律し自らの責任に置いて実施できることを目指します。「基礎コース」と「アドバンスコース」があり、合格者には認定証とシールが交付されます。

特定行為研修について

特定行為とは、医師の指示のもと看護師が手順書に沿って行う「診療の補助」行為であり、厚生労働省が定める38の行為です。 この特定行為を実施するためには、臨床実習を含む特定行為研修を修了し、専門的な知識・技術を身につける必要があります。


当院は、「市民のために 共に歩む病院」という理念に基づき、地域の中核病院として高度・専門医療のさらなる充実に努め、地域医療の向上に貢献するため、令和6年2月に「指定研修機関」の指定を受け、特定行為研修の実施に取り組んでいます。 このため、研修生である看護師が、厚生労働省令に基づき、臨床実習をいたしますので、何卒ご理解くださいますようお願いいたします。


詳細につきましては、以下の資料をご覧ください。

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