平成28年度 沼津市立病院 臨床指標

【集計対象全項目の共通定義】

当院を平成28年4月1日~平成29年3月31日までに退院した患者さんを対象として集計しました。
ただし、入院した後24時間以内に死亡した患者さんまたは労災・自賠、自費診療をした患者は対象外となっています。
10未満の数値の場合は、-(ハイフン)と表記しています。
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
【年齢階級別退院患者数の定義】

年齢階級患者数は、当院を退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計しました。
年齢階級は90歳以上を1つの階級として集計しています。
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 805 284 310 396 641 637 1,311 1,753 1,219 266
【解説】
当院は地域支援病院のため、幅広い年齢層の患者さんを診療しております。
60歳以上から患者さんの数が急増しており、全体の60%を占めています。70歳代が1番多く、全体の23%となります。
当院は地域周産期母子医療センターとなっているため、10歳未満の患者さんが多いことも特徴の1つと言えます。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
【診断群分類別患者数等の定義】

症例数の多いDPC14桁分類(DPCコード)(※1)を、各診療科別に集計しました。
項目はDPC14桁分類に対する症例数、平均在院日数、転院率、平均年齢、患者用パス(※2)の有無で、各診療科別に上位5つを掲載しております。

平均在院日数は、入院中の在院日数を症例毎に集計し、その値を症例数で割った平均値です。
全国平均在院日数は厚生労働省が別に示すものを引用しています。

転院は、最終的な退院先が「転院」の患者さんとし、転院症例数/各DPCコード別の全退院数×100で転院率を算出しました。
患者用パスが「あり」のものについては、準備ができ次第、リンク先のファイルにて公開をしていく予定です。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 60 21.32 19.92 0.00% 70.48 なし
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 32 36.44 21.25 15.63% 78.69 なし
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 25.52 13.85 4.00% 75.56 なし
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 22 7.14 3.68 9.09% 72.45 なし
040150xx99x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 手術・処置等2なし 18 27.00 23.87 11.11% 68.39 なし
【解説】
呼吸器内科は、肺炎による入院が最も多いです。平均年齢が70歳以上のため重症化する傾向があり、入院日数も長くなります。
また、15%の患者さんが当院から他施設に転院しています。
悪性腫瘍に対しては、病期に応じた対応を行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 81 14.83 11.06 1.23% 75.98 なし
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 70 12.74 11.74 0.00% 74.56 なし
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 37 12.59 10.93 5.41% 70.62 なし
060050xx0300xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 35 8.66 8.70 0.00% 74.69 なし
060340xx99x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 31 13.90 9.93 0.00% 68.06 なし
【解説】
消化器内科は、胆管結石による入院が最も多く、平均年齢は70歳以上であり、高齢者に多い疾患であることがわかります。
また、悪性疾患が全体の約2割を占めます。その中で肝細胞癌の治療が多いです。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 199 4.22 3.06 0.00% 69.48 あり
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 171 4.51 4.71 0.00% 70.65 なし
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 57 21.05 17.95 7.02% 78.12 なし
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 48 7.67 5.51 0.00% 66.06 あり
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 22 10.23 11.38 9.09% 82.27 なし
【解説】
循環器内科は、虚血性心疾患による入院が最も多いです。
主な治療内容は、経皮的冠動脈形成術、経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)、心臓カテーテル検査です。
リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2なし 24 19.46 17.77 12.50% 60.88 なし
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし - - 19.24 - - なし
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア2 - - 15.29 - - なし
070510xx99xxxx 痛風、関節の障害(その他) 手術なし - - 12.41 - - なし
070470xx99x6xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等26あり - - 2.80 - - なし
【解説】
リウマチ科は、全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患による入院が最も多いです。
膠原病での入院は「全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患」にほとんど一括されています。
具体的な疾患名としては、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎/皮膚筋炎、血管炎症候群、成人Still病などがあります。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 75 8.36 6.18 4.00% 0.00 なし
100380xxxxxxxx 体液量減少症 70 4.14 9.33 1.43% 3.73 なし
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 66 13.39 11.55 1.52% 0.00 なし
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 37 5.54 6.42 5.41% 3.05 なし
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病なし 31 5.13 6.02 0.00% 1.77 なし
【解説】
小児科では、低出産体重で産まれた新生児に対する疾病を多く治療しています。
当院は新生児特定集中治療室(NICU)を備えており、近医からハイリスク妊娠の紹介、産婦人科をはじめとする
他科の協力のもと、新生児の管理を行っています。また、呼吸器系の疾患が全体の19%となります。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 43 6.51 6.82 0.00% 62.77 あり
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 32 6.31 7.61 0.00% 61.78 あり
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 25 3.80 5.60 0.00% 40.36 あり
060150xx99xx0x 虫垂炎 手術なし 定義副傷病なし 25 7.44 6.91 8.00% 40.12 なし
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 24 7.13 6.59 0.00% 59.63 あり
【解説】
上位2コードはいずれも胆石症や胆嚢炎のDPCコードです。
胆嚢炎や結石の状態でコード分類されますが、いずれも腹腔鏡下胆嚢摘出をおこなっています。
急性虫垂炎に対しては、急性期には保存的治療(抗生剤投与等)をおこなう事で緊急手術のリスクを
回避しています。後日interval appendectomyをおこなうケースが多いのが当院の特徴です。
乳がんに対しては、手術・抗がん剤・放射線治療などを組み合わせた集学的治療治療をおこなっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 116 25.67 27.63 68.97% 79.60 なし
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり 110 2.07 3.07 0.00% 69.81 なし
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし 65 8.35 17.99 1.54% 70.52 なし
070341xx010xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等1なし 61 23.74 20.98 13.11% 65.79 なし
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 61 6.36 11.91 0.00% 37.23 あり
【解説】
整形外科は、主に脊椎・関節領域の治療を行っています。
股関節大腿近位骨折のほとんどが高齢者であり、リハビリを行った後に他施設に転院するため、転院率が69%となっています。
また、膝関節の治療も行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19 5.95 9.87 5.26% 71.84 あり
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 6.65 7.52 0.00% 63.24 なし
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 15 28.87 19.35 73.33% 69.07 なし
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14 5.14 7.12 7.14% 57.21 なし
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 12 23.00 16.54 41.67% 68.83 なし
【解説】
脳神経外科は、全体の22%が外傷性の頭蓋・頭蓋内損傷です。平均年齢が高いため外傷性のほとんどは、転倒によるものと
考えられます。
脳梗塞は、比較的高い確率で後遺症等が発生し残存するため、42%の患者さんは、リハビリ目的で他院に転院しています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 60 7.83 10.09 0.00% 29.88 あり
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14 9.07 9.14 0.00% 39.86 なし
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし - - 12.73 - - あり
040040xx9905xx 肺肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等25あり - - 19.24 - - なし
040200xx01x01x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病あり - - 19.69 - - あり
【解説
呼吸器外科は、気胸による入院が最も多いです。1番目と2番目、5番目は大きな分類としては同じです。
1番目の症例は併存している疾患がなく、平均年齢が20代のため若年層の症例になります。
2番目の症例は大きな分類は1番目と同じですが、手術をしない症例となり、平均年齢も上がります。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 19 9.16 12.74 0.00% 72.47 あり
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 19 2.00 3.34 0.00% 64.26 あり
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり - - 23.36 - - あり
050050xx01110x 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等11,2あり 手術・処置等21あり 定義副傷病なし - - 27.92 - - あり
050163xx03x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等21あり 定義副傷病なし - - 16.98 - - あり
【解説】
心臓血管外科は、胸部・腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療および下肢静脈瘤に対する血管内焼灼治療が、
同数となっており、平均年齢が高いです。
患者さんに負担が少ない医療を提供するために、カテーテルを用いた低侵襲治療を行っています。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 25 3.00 3.29 0.00% 1.40 あり
060150xx99xx0x 虫垂炎 手術なし 定義副傷病なし 24 6.67 6.91 0.00% 11.04 なし
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 22 4.36 5.60 0.00% 11.36 あり
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 14 3.00 8.57 0.00% 2.86 あり
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 - - 9.91 - - あり
【解説】
小児外科は、停留精巣による入院が最も多いです。
なお、DPCコードのない短期滞在手術の鼡径ヘルニア手術(15歳未満)が65件あります。
小児の負担を軽減するため、短期間の入院となるような医療を提供しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 68 11.56 10.05 0.00% 43.69 なし
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 34 22.03 20.79 2.94% 29.50 なし
120100xx01xx0x 子宮内膜症 子宮全摘術等 定義副傷病なし 29 9.45 7.92 0.00% 36.76 なし
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等 26 10.58 10.36 0.00% 50.04 なし
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 24 6.54 6.42 0.00% 37.75 なし
【解説】
産婦人科は、子宮の良性腫瘍(子宮筋腫等)の手術を目的とした入院が最も多いです。
卵巣の良性腫瘍では、開腹による手術と腹腔鏡下による手術をほぼ同数行っています。
また、当院は地域周産期母子医療センターに指定されていることから、近医からのハイリスク妊娠の紹介を受けており、
小児科をはじめとする他科の協力のもと母児の管理を行っています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
020200xx99x4xx 黄斑、後極変性 手術なし 手術・処置等24あり 70 2.00 2.49 0.00% 78.50 あり
020210xx99x1xx 網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2あり 70 2.00 2.46 0.00% 72.81 あり
020180xx99x2xx 糖尿病性増殖性網膜症 手術なし 手術・処置等22あり 57 2.00 2.65 0.00% 64.96 あり
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり - - 3.46 - - なし
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 - - 2.91 - - あり
【解説】
眼科で最も多い症例は加齢黄斑変性です。
DPCコードがない短期滞在手術では、白内障が316件、抗VEGF薬を使用した糖尿病黄斑浮腫および網膜静脈閉塞症による
黄斑浮腫が127件あります。
耳鼻いんこう科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 84 8.73 8.12 0.00% 12.15 あり
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 54 5.11 5.50 0.00% 42.30 なし
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 49 6.20 7.47 0.00% 59.45 あり
030425xx99xxxx 聴覚の障害(その他) 手術なし 46 7.72 8.44 0.00% 52.52 あり
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 36 7.94 9.36 0.00% 35.94 あり
【解説】
耳鼻いんこう科で最も多い症例は、扁桃炎です。
また、扁桃肥大、アデノイド等は子供に多い疾患ではありますが、当院では小児科での治療ではなく、耳鼻いんこう科での
治療としています。そのため、平均年齢が低い結果となっています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 11 20.91 18.04 27.27% 66.73 なし
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 21.25 - - なし
010090xxxxx00x 多発性硬化症 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 13.92 - - なし
010140xxxxx0xx 筋疾患(その他) 手術・処置等2なし - - 11.63 - - なし
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 7.12 - - なし
【解説】
神経内科は、慢性炎症性脱髄性多発神経炎やギラン・バレー症候群による入院が最も多いです。
その他の特定疾患治療も行っています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 29 10.14 11.97 3.45% 59.38 なし
080011xx970xxx 急性膿皮症 手術あり 手術・処置等1なし 13 17.08 18.22 0.00% 58.31 なし
080190xxxxxxxx 脱毛症  - - 3.72 - - なし
03001xxx99x4xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり - - 14.13 - - なし
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 - - 10.70 - - なし
【解説】
皮膚科で最も多い症例は急性膿皮症です。
丹毒や蜂窩織炎で高熱を伴ったり、外来治療では十分に行えない重症患者の入院治療を行っています。
糖尿病合併例では、糖尿病壊疽に対して手術を必要とする場合があり、平均在院日数も延び、重症度が高くなります。
糖尿病・内分泌代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし85歳未満 22 19.82 14.61 0.00% 61.23 あり
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 20.35 13.78 5.88% 56.06 なし
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし85歳未満 - - 14.91 - - あり
100040xxxxx01x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病あり - - 25.02 - - なし
0400801299x000 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア0 - - 8.31 - - なし
【解説】
糖尿病・内分泌代謝内科では、糖尿病の教育入院が多く、2週間以上の入院となっています。
また、血糖値の高い患者さんが外科など他科で手術をする前に、入院にて血糖コントロールを行う場合もあります。

初発5大癌の病期分類別ならびに再発患者数ファイルをダウンロード
【初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者の定義】

癌の5大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、肺癌、乳癌、肝癌の患者さんの人数を初発の場合は、
UICC病期(ステージ)分類(※3)別、および再発(再発部位を問わない)に分けて集計しました。
指定された期間に、一連の治療期間で入退院を繰り返した場合は、同一患者さんの入退院回数分を
すべてカウントする延べ患者数としています。
今回、ステージ0期を除いたⅠ期からⅣ期の集計を対象とし、当院は5大癌の病期分類はすべてUICC病期分類、第7版を
使用しています。
癌の初発、再発の集計はDPC、様式1(※4)の項目にある「がん患者/初発・再発」を使用し、5大癌は初発、再発ともに、
医療資源を最も投入した傷病名に対するICD-10(※5)の、胃癌はC16$、大腸癌はC18$・C19・C20、乳癌はC50$、
肺癌はC34$、肝癌はC22$における各患者数をカウントしています。

部位\初・再
初発 (病期分類)  再発 病期分類
基準(*)
版数
StageⅠ StageⅡ StageⅢ StageⅣ 不明
胃癌 12 12 19 30 1 7版
大腸癌 11 22 12 22 27 1 7版
乳癌 42 29 13 14 1 7版
肺癌 14 14 1 7版
肝癌 12 20 99 1 7版
(*)1:UICC TNM分類, 2:癌取扱い規約
【解説】
5大癌の中で当院で最も多い患者数は肝癌で、次いで乳癌、大腸癌となっています。
肝癌においては、初発よりも再発患者数が多い傾向にあります。肝癌は再発を起こしやすい病気ですが、
当院では再発に対しても積極的に治療を実施しています。
乳癌においてはⅠ期、Ⅱ期の患者数が高い割合を占め、初回治療からも積極的に治療を実施しています。
胃癌、大腸癌ではステージⅠからⅣまであまり偏りなく分布しており、患者さんの状態に応じた手術療法や、化学療法など
幅広い治療を実施しています。
肺癌の患者数は5大癌の中では少なめですが、外科的、内科的治療も実施しています。
当院では、手術療法、化学療法、放射線治療など、効果的に組み合わせた集学的治療を患者さんの状態に合わせて選択し、
治療を積極的に行っています。
UICC病期分類のStage不明には、検査入院で癌の確定診断に至らない場合も含まれています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
【成人市中肺炎の重症度別患者数等の定義】

成人(20歳以上)の肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しました。
重症度は、市中肺炎(※6)ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)(※7)により分類しました。

入院契機病名および最も医療資源を投入した傷病名に対するICDコード(※5)がJ13~J18$で始まるものに
限定しています。
重症度分類の各因子が一つでも不明な場合は「不明」と分類しています。
重症度 患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 15 10.87 53.53
中等症 71 15.69 74.61
重症 22 26.05 84.73
超重症 11 30.00 82.82
不明 - - -
【解説】
患者数が最も多いのは、中等症となっています。
また、重症化することにより、平均年齢が80歳代と高くなり、平均在院日数も延びています。

脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
【脳梗塞のICD10別患者数等の定義】

脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しています。
最も医療資源を投入した傷病名の脳梗塞ICD10(※5)(G45$、G46$、I63$、I65$、I66$、I675、I679)別で集計しました。
発症日から「3日以内」、「その他」別に集計しています。
転院は、最終的な退院先が「転院」の患者さんとし、転院症例数/各ICD別の全退院数×100で転院率を算出しました。
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均
在院日数
平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 74 25.59 73.66 41.89%
その他 10 18.80 76.80 40.00%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄、脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄、脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウィリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患、詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
【解説】
脳梗塞は、発症して3日以内の入院が多く、全体の78%となっています。
平均年齢は70歳代となっており、高齢の方が多く発症されていることがわかります。
半数以上の方が自宅または施設に帰られ、41%の患者さんは他院に転院しています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
【診療科別主要手術別患者数等の定義】

診療科別に手術件数の多い順に上位5術式を集計しました。
項目は点数表コード(Kコード)に対する症例数、平均術前日数(※8)、平均術後日数(※9)、転院率、平均年齢、
患者用パス(※2)の有無で、掲載しています。

手術術式の点数表コード(Kコード)による集計ですが、輸血関連(K920$)は除外しています。
また、特定の手術(※10)を受けた患者さんは集計に含みません。
同一の手術において複数の手術手技を行った場合、主たる手術(又は点数の最も高い手術)のみをカウントしています。
転院は、最終的な退院先が「転院」の患者さんとし、転院症例数/手術別の全退院数×100で転院率を算出しました。

消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 69 2.99 9.62 0.00% 73.99 なし
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 65 3.26 12.60 4.62% 73.52 なし
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 57 0.32 1.37 0.00% 69.67 あり
K654 内視鏡的消化管止血術 37 0.51 12.89 5.41% 69.49 なし
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 36 6.56 12.75 5.56% 82.81 なし
【解説】
消化器内科では、肝がんの治療として血管塞栓術が最も多く行われています。
また、胆管胆石症や大腸ポリープに対する内視鏡的手術も行っています。
膵臓がんなどの悪性腫瘍では、黄疸を軽減するステント挿入術を行っています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 130 1.55 2.55 0.77% 70.58 あり
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 41 1.27 3.34 0.00% 70.44 あり
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 33 3.00 5.18 0.00% 68.24 なし
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 19 2.53 10.74 5.26% 82.42 なし
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 17 2.65 4.35 0.00% 60.88 なし
【解説】
循環器内科では、虚血性心疾患の主な治療として、経皮的冠動脈ステント留置術や経皮的冠動脈形成術等の
心臓カテーテル治療を行っています。
また、発作性頻脈等による治療は、経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行っています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 78 1.91 3.88 0.00% 62.47 あり
K6335 鼠径ヘルニア手術 66 2.30 2.12 0.00% 67.30 あり
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 28 2.07 2.07 0.00% 63.11 あり
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 25 1.44 4.64 0.00% 59.40 あり
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 25 1.28 1.52 0.00% 40.36 あり
【解説】
外科では、胆のう結石の治療として腹腔鏡下胆嚢摘出術が最も多く行われています。
がんの手術は、手術術式が症例により細かく分けられているため、上位には入っておりませんが、
主ながんの手術は、胃癌14例と結腸直腸癌50例、乳癌44例などです。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 114 2.14 7.36 3.51% 71.95 なし
K0461 骨折観血的手術(大腿) (上腕) 102 2.52 19.25 57.84% 76.86 なし
K1421 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(前方椎体固定) 77 2.95 20.56 15.58% 64.00 なし
K0821 人工関節置換術(股) 75 1.89 15.91 0.00% 68.09 なし
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 47 1.49 9.77 4.26% 66.64 なし
【解説】
整形外科では、脊椎・関節領域の治療を主に行っており、骨移植術の件数が最も多いです。
また、骨折観血的手術は平均年齢が75歳以上であり、約半数以上がリハビリ目的で他施設に転院するため、
転院率は58%となっています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹)(上腕)(肩) 15 1.00 1.40 0.00% 49.13 なし
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - - なし
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - - なし
K427 頬骨骨折観血的整復術 - - - - - なし
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - - なし
【解説】
形成外科では、主に躯幹部の軟部腫瘍や皮膚腫瘍摘出術を行っています。
また、さまざまな原因によって生じた体表面の形態異常に対して、組織移植などの手術手技を用いた再建も行っています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) 15 0.33 5.07 6.67% 80.13 あり
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - - なし
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - - なし
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - - なし
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) - - - - - なし
【解説】
脳神経外科で最も多い手術は慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術です。
高齢の方が多いですが、転院は少なく、ほとんどの方が自宅に帰られています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 67 4.64 3.96 0.00% 33.46 あり
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) - - - - - あり
K5143 肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) - - - - - あり
K5141 肺悪性腫瘍手術(部分切除) - - - - - あり
K4842 胸壁悪性腫瘍摘出術(その他) - - - - - なし
【解説】
呼吸器外科で最も多い手術は、気胸による胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除))です。
平均年齢から、若年層に多いことがわかります。次に多い手術は肺の悪性腫瘍に対する手術です。
患者さんの身体的負担を可能な限り減らすため、低侵襲手術法(胸腔鏡下手術)を積極的に導入しています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 20 2.90 6.65 0.00% 73.20 あり
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 19 0.00 1.00 0.00% 64.26 あり
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺不使用)(2吻合以上) 12 10.92 45.17 16.67% 67.58 あり
K5611 ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) - - - - - あり
K552-21 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺不使用)(1吻合) - - - - - あり
【解説】
心臓血管外科は、胸部・腹部大動脈瘤によるステントグラフト内挿入や下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術等の
カテーテル治療を行っています。
患者さんの負担を減らす低侵襲治療を積極的に導入しています。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 65 0.98 1.06 0.00% 3.20 あり
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 43 1.00 1.00 0.00% 4.35 あり
K836 停留精巣固定術 25 1.00 1.00 0.00% 1.40 あり
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 22 0.91 2.45 0.00% 11.36 あり
K6333 臍ヘルニア手術 14 1.00 1.00 0.00% 2.86 あり
【解説】
小児外科では、幅広い疾患を取り扱っており、その中で最も多いのは鼠径ヘルニアの手術になります。
当院は、小児への腹腔鏡手術も積極的に取り入れ、患者さんにやさしい医療の提供を行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K877 子宮全摘術 59 2.00 8.83 0.00% 47.44 なし
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 43 0.98 4.74 0.00% 35.74 なし
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) 36 1.50 8.44 0.00% 47.39 なし
K867 子宮頸部(腟部)切除術 31 1.19 2.81 0.00% 37.94 あり
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 29 8.17 8.83 0.00% 32.07 あり
【解説】
産婦人科では、子宮の良性腫瘍(子宮筋腫等)による手術目的の患者さんが最も多く、子宮全摘術を行っています。
卵巣疾患や子宮頚部異形成に対しては、病期に応じた対応を行っています。
また当院は、地域周産期母子医療センターの指定を受けており、近医からハイリスク妊娠・分娩の受け入れを行っています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 314 1.13 1.06 0.00% 74.26 あり
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 11 0.91 4.36 0.00% 64.27 なし
K2171 眼瞼内反症手術(縫合法) - - - - - なし
K224 翼状片手術(弁の移植を要する) - - - - - なし
K278 硝子体注入・吸引術 - - - - - なし
【解説】
眼科では、白内障による手術が最も多く、平均年齢は70歳以上であり、高齢者に多い疾患であることがわかります。
次いで、黄斑および後極の変性や糖尿病網膜症などによる硝子体手術となります。
耳鼻いんこう科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 86 0.99 7.13 0.00% 15.69 あり
K319 鼓室形成手術 43 1.05 5.74 0.00% 37.72 あり
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 31 1.58 3.81 0.00% 60.90 あり
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡) 23 1.91 2.70 0.00% 62.13 なし
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 20 1.40 3.45 0.00% 9.00 なし
【解説】
小児を含む扁桃摘出アデノイド切除症例が最も多く、保存的加療としての急性感染や聴力障害、手術症例としての
副鼻腔炎 中耳炎手術が多く行われています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群(DPC6桁 130100)、
敗血症(DPCコード6桁 180010)、その他の真菌症(DPCコード6桁 180035)、
手術・術後の合併症(DPCコード6桁 180040)について患者数をカウントしています。
(それぞれの患者数/全退院患者数×100)。
入院の契機(入院診療が必要を判断する結果となった疾患)と同一か否かで集計しています。
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 19 0.23%
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 44 0.54%
異なる - -
【解説】
敗血症では、最も医療資源を投入した病名と入院契機病名が、全て「同一」であり、敗血症以外の疾患で入院治療を
していた際に発症した症例がないと言えます。
手術・処置等の合併症では、ほとんどが最も医療資源を投入した病名と入院契機病名が同一です。
また、主な傷病名の内訳は、術後創部感染、後出血、予防接種後発熱、薬物性ショック等になります。
発生率が全体の退院患者さんの1%未満のため、当院は手術・処置等の合併症が少ないことがわかります。

【定義内の注釈について】

※1 DPCとは「Diagnosis Procedure Combination」の略で、厚生労働省が定める診断群分類(14桁分類)のことです。
     医師によって決定される主病名と、一連の入院期間中に行われた医療行為の組み合わせによって分類されますので、同じ主病名でも
     医療行為が違えばDPCコードも異なります。14桁の数字は全てに意味をもち、全国共通のコードとして使用されております。
     なお、DPCは入院症例のみが対象であり、外来症例は含みません。

※2 患者用パスとは、入院時に患者さんにお渡しするクリティカルパスの略です。
     クリティカルパスとは、治療や看護の手順を標準化し、診療の効率化を図る入院診療計画書で、検査・治療・手術・ケアなどの内容を
     時間軸に沿ってスケジュール表(パス表)にまとめたものです。(症例によって異なります。)

※3 UICC病期分類とは国際がん連合(UICC)によって定められた、①原発巣(※2)の大きさと進展度(T)、②所属リンパ節への転移状況(N)、
     ③遠隔移転の有無(M)の3つの要素によって各癌を0期(早期)からⅣ期(末期)の5病期(ステージ)に分類したものです。

※4 様式1とはDPC対象病院・準備病院が厚生労働省に提出する調査データの1つで、カルテからの匿名化情報。
     内容は退院時サマリと同様の主傷病名、入院の目的、手術術式情報等が含まれています。

※5 「疾病及び関連保健問題の国際統計分類:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems
     (以下「ICD」と略)」とは、異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの体系的な記録、分析、解釈及び比較を
     行うため、世界保健機関憲章に基づき、世界保健機関(WHO)が作成した分類である。
     【厚生労働省 ホームページ 疾病、傷害及び死因の統計分類より引用】

※6 市中肺炎とは、病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎です。
     肺結核、院内肺炎、日和見感染、閉塞性肺炎、嚥下性肺炎、慢性下気道感染症の急性増悪などを十分に識別する必要があります。

※7 肺炎の重症度分類(A-DROPシステム)

     ①男性≧70歳、女性≧75歳
   ②BUN≧21または脱水(+)
   ③酸素飽和度≦90%
   ④意識障害(肺炎に由来する)
   ⑤sBP≦90mmHG

  重症度0:上記5つの項目がいずれも満たさない 軽症 →外来治療
  重症度1:上記5つの項目で1つを有する 中等症 →外来または入院
  重症度2:上記5つの項目で2つを有する 中等症
  重症度3:上記5つの項目で3つを有する 重症 →入院治療
  重症度4:上記5つの項目で4つを有する 超重症 →ICU入院
  重症度5:上記5つの項目全てを有する 超重症

※8 平均術前日数とは、入院日から手術日(手術当日は含まない)の平均日数です。

※9 平均術後日数とは、手術日(手術当日は含まない)から最終退院日までの平均日数です。

※10 特定の手術とは創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、従手整復術、軽微な手術(内容はこちら)およびすべての加算は除外しています。


更新履歴
2017/09/28
平成28年度 沼津市立病院 臨床指標 公開